「腰椎圧迫骨折」で入院して、1ヶ月でなんとか退院した方。
腰がまだ痛いため、寝起きが辛いそうです。
また転倒することが一番心配ですが、背骨の小さな骨(椎体)がつぶれた状態なので、それが神経を圧迫しやすいらしく、今度は「坐骨神経痛」にならないかも心配です。
「坐骨神経痛」(ざこつしんけいつう)とは
坐骨神経痛は症状の総称で、引き起こす原因となる疾患に、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかん・きょうさくしょう)があります。
背骨は小さな骨(椎体)とクッション材(椎間板)が交互に積み重なっています。
クッション材である椎間板にはゼリー状の部分があるため柔軟に体を動かすことができますが、この椎間板が重いものを持つなどして外にはみ出してしまうと神経を圧迫し、坐骨神経痛の症状を引き起こすことがあります。20~30歳代に多く見られます。
高齢者の場合は、椎間板が変性することでゼリー状の部分を囲っている外側の「線維輪」に亀裂が生じ、椎間板ヘルニアが起きることもあります。神経が刺激されることで、坐骨神経痛の症状が生じ始めます。
50歳以上の中高年齢者に多く見られる坐骨神経痛の原因。 背骨中央にある脊髄の通り道「脊柱管(せきちゅうかん)」が、何らかの原因で狭くなってしまうことを「狭窄(きょうさく)」といいます。
脊柱管が狭くなることで、その中にある脊髄や、脊髄から枝分かれした神経が障害されてしまい、坐骨神経痛の症状が表れることがあります。