前回は、「花粉症はなぜおこるのか」をご説明しました。
今回は、「花粉症には「首こりケア」が有効」な理由をご説明したいと思います。
「花粉症」の症状を緩和させるには
前回の「花粉症はなぜおこるのか」でのご説明からおわかりのとおり、花粉症の症状を「薬などに頼らず緩和させる方法」は、主に次の2つとなります。

1. 目や鼻への花粉の侵入を防ぐ
2. 目や鼻の血行不良を改善する
1.目や鼻への花粉の侵入を防ぐ
花粉症は、鼻や目への花粉の侵入量に対し「白血球」の量が足りず防御が間に合わない場合に体が過剰反応しておこるのですから、花粉の侵入を防げば症状は緩和します。
・ マスク・ゴーグルなどでガード
・ 目・鼻など 体の洗浄
・ 部屋に花粉を入れない・空気の清浄
・ 花粉の少ない場所・地域への移動 など
花粉症の多くの方が実践していると思いますので、詳細な説明は割愛します。

2.目や鼻の血行不良を改善する
足りない白血球を目や鼻に運ぼうとして「ヒスタミン」などが過剰分泌し花粉症の症状がおこるわけですから、目や鼻の血行不良を良くすれば症状も改善します。
では、どこをどうすれば、血行が改善するのでしょうか。
ここからが、本題になります。
目や鼻の血行不良の原因
花粉症の方は、「心臓から目や鼻までの間のどこか」で血行が滞っているはずです。

まず、「首より上」を考えてみましょう。
ここの太い血管は頭蓋骨に守られている場所ですので、「ヒスタミン」をいくら分泌しても血行が改善されないほどの血管への圧迫がおこっていることは考え辛いです。目や鼻の周りは「ヒスタミン」などが過剰分泌し鼻水や涙が止まらなくなっているほどです。
次に、「首より下」を考えてみましょう。
ここの太い血管も鎖骨や肋骨などに守られている場所ですので、「ヒスタミン」をいくら分泌しても血行が改善されないほどの血管への圧迫がおこっていることは考え辛いです。
残るのは、「首」となります。
首の前面部の横には、頸動脈が骨に守られず通っています。そして頸動脈のすぐ上を胸鎖乳突筋など首こりなどで緊張しやすい筋肉が覆っています。
首の筋肉の緊張があれば、血管を圧迫し血行を阻害します。
花粉症の人の多くに「首の前面部の筋肉に緊張」があります。

当サロンにお越しになる「花粉症」のお客さまには、ほぼ全員に「首こり」など首の筋肉に緊張があります。
そして、「首こり」の改善のためにお見えになったお客さまも、その約8割の方が花粉症や鼻炎の症状もあり、首こりのケアにより花粉症や鼻炎の症状も緩和しています。
このことからも、日本人の2~3割が花粉症だと言われますので、「花粉症」と「首こり」に深い関係があることがおわかりになると思います。
以上から、目や鼻に必要な血液が届かないのは「首の前面部の筋肉の緊張」により首の筋肉が頸動脈を圧迫し鼻や目へ必要な血液が行き切れていない 場合が多いと考えられます。

そのような花粉症の方には、「首こりケア」で首の前面部の筋肉を緩めることが有効 なのです。
次回は、「花粉症を緩和させる「首こりケア」の具体的な方法」をお伝えします。