スマイルボディ代表の 松尾 です。
「図解 原因と改善法シリーズ」 は、
症状別に
- なぜ なるのか
- どうしたら 改善するのか
をお伝えするシリーズです。
(20症状を予定しています)
今回は「四十肩・五十肩」です。
目 次
「四十肩・五十肩」とは
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「肩関節周囲炎」のことで、肩を動かす時に痛みがあり、髪を整えたり服を着替えることが不自由になったり、夜中に痛みが生じたりします。
中年期以降に多く見られる症状のため “四十肩・五十肩” と言われます。
しかし最近は30代で発症する “三十肩”の方も増えてきています。
ある日突然痛みが起こり(第Ⅰ期)、
次第に腕が動かなくなり(第Ⅱ期)、
次第に回復(第Ⅲ期)
していきます。
「四十肩・五十肩」の原因
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「筋肉の疲労」が蓄積されると「関節・腱に痛みが出る」ようになります。
筋肉は、疲労するとカルシウム・乳酸などの老廃物が溜まりますが、筋肉の伸縮などにより次第に排出されていきます。
しかし、その排出量より蓄積量が上回る疲労状態が続くと、筋肉の中に老廃物が充満し、ついには、あふれた老廃物は筋肉の端にある「腱」にも溜まります。
そして、腱に一定以上の老廃物が蓄積すると痛みが出ます。
腱は伸縮しないので、なかなか老廃物が排出されません。
これが、肩回りで起こるのが「四十肩・五十肩」です。
四十肩・五十肩のお客さまには、
「肩を動かす筋肉・それに関連する筋肉を、長年酷使したりアンバランスな使い方のしてきて、ついに肩が悲鳴を上げ、強制的に休んでもらおうと体が強い痛みを発している のです。
治るまで時間がかかると思ってください。」
と言っています。
腕が痛くて上がらない場合は、逆の、腕を下げる時に使う筋肉の緊張によるケースが多いです。
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注意する点
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肩の傷みの理由が「四十肩・五十肩」ではなく、他の原因の場合があります。
次に該当する症状がある場合は、まずは整形外科で検査を受けましょう。
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石灰沈着性腱板炎 (石灰性腱炎)
肩関節が痛み、夜に痛みで眠れなくなることもあります。
圧倒的に女性に多いようです。
肩周辺の筋肉が緊張しすぎて老廃物が残りやすい肩関節の「腱」に老廃物の一部のカルシウムが多く溜まって石灰化することが原因です。
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肩腱板断裂
肩が痛くて手を上げられず、肩痛が長く繰り返しておこります。
ひどくなると肩に力が入らずに、手を持ちあげることができなくなります。
老化・打撲・スポーツなどで、肩の筋肉のうち肩の関節を被っている「腱が切れる」ことが原因です。
「四十肩・五十肩」の対処法
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肩痛を一時的に緩和させるストレッチ
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肩の痛みで服を着替えるのが難しい時など、このストレッチを行うと痛みが緩和されます。
後半で説明する【肩痛を徐々に改善させるストレッチ】をする前に行っておくと、強い痛みを感じずに行えます。
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このストレッチにより、「肩関節」と「腱」との隙間が一時的にですが増え、肩の痛みが軽減します。
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肩痛を徐々に改善させるストレッチ
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肩の筋肉や腱を動かし、血行を良くして、溜まってしまったカルシウムなどの老廃物を排出しなくては、痛みは消えません。
この7ステップを数度繰り返します。
また、②・③のところで肘を中心に数度 回したり、⑥を重点的にやると効果が高まります。
正面から見た手順 |
横から見た手順 |
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出来るだけ毎日がんばって行ってみましょう。
時間はかかりますが、確実に改善します。
「四十肩・五十肩」への整体施術
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スマイルボディでは、「四十肩・五十肩」に対して次のような方針で整体の施術をしています。
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痛い肩の関節・腱に直接施術をしても、あまり効果は出ません。
筋肉の中に老廃物が充満しあふれた老廃物が筋肉の端にある「腱」に溜まって痛みが出ているので、原因の筋肉を施術し老廃物を排出させることが最も大切です。
肩を動かす筋肉の中で、緊張しているところを探し、ゆらぎリリース法で施術します。
四十肩・五十肩は、腕を上げるときに痛い場合が多いですが、その場合、逆の「腕を下げる時に使う筋肉の緊張」によるケースが多いので、まずはそこを探します。
肩を動かす筋肉 腕を上げる時に使う筋肉(屈筋) : 三角筋・棘上筋・大胸筋の一部 など 腕を下げる時に使う筋肉(伸筋) : 大胸筋の一部・大円筋、小円筋・広背筋 など |
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他の場合も、反対の動きをする筋肉(拮抗筋)をマークします。
・ メイン箇所 … 肩を動かす筋肉 【念入りに】
施術後に、「回復状況に応じたストレッチ法」をアドバイス。
以上で、「四十肩・五十肩」は終了です。
次回もお楽しみに。
スマイルボディ
代表 松尾さとし
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