スマイルボディ代表の 松尾 です。
「図解 原因と改善法」 は、
症状別に
- なぜ なるのか
- どうしたら 改善するのか
をお伝えするシリーズです。
(20症状を予定しています)
今回は「足や腹筋がつる」です。
「足や腹筋がつる」とは、足や腹筋に急激に強い痛みが走ると同時に、自分の意志とは無関係にその筋肉が収縮したり痙攣(けいれん)したりする症状を、言います。
人によっては、しびれを感じることもあります。
筋肉は硬直して動かしづらく、立ったり歩いたりといった単純な動作も困難になります。
あまりの痛さに軽いパニックを起こすことがありますが、こうした痛みや痙攣はそれほど長くは続かず安静にしていれば治るケースが多いです。
しかし、何度も同じように繰り返したり、重症になると肉離れを起こして、数ヵ月以上にわたって運動ができなくなったりということもあります。
一番多い場所は「ふくらはぎ」で「こむら返り」といいます。「こむら」はふくらはぎを指します。
また足や腹筋だけでなく、手・首・背中などにも起こることもあります。
今回は、なぜ「つる」のか、どうしたら改善するのかを、ご説明します。
目 次
「足や腹筋がつる」原因
「つる」とは「筋肉が過緊張により収縮・痙攣(けいれん)する」ことです。
これは、体内のミネラル(カルシウム・カリウム・ナトリウムなど)のバランスが崩れるからと言われています。
筋肉は、とても細い繊維の束で出来ていますが、
筋肉の繊維と繊維の間に沁みわたっている血液は、
「水分不足」であったり「老廃物が滞留」してしまうと
サラサラな状態からゼリー状になります。
ミネラルの中で特にカルシウムは、筋肉を動かすために必要不可欠な物質です。
脳から筋肉を動かす指令が出ると、筋肉内のカルシウムの収納場所からカルシウムが分泌されることで筋肉が収縮し、収納場所に戻ることにより筋肉は元に戻ります。
身体を動かすということは、体中のいたるところで、それが繰り返されているのです。
ところが、筋肉内の血液がゼリー状になっていると、収納場所から分泌されたカルシウムは収納場所に戻れなくなり溜まってしまいます。
これが、ミネラル(カルシウム・カリウム・ナトリウム)のバランスが崩れという状況です。
そこの筋肉は収縮したままの緊張状態になります。
筋肉の中で「血液がゼリー状」になり「ミネラルのバランスが崩れた状態」で、
更に「血流不足」と「脱水状況」が増していき限界を超えると、
筋肉が過緊張になり収縮・痙攣(けいれん)する「つる」現象が起こるのです。
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運動中や就寝中に「つる」理由
運動中
運動中は、筋肉の動きが平常時よりも多く行われ、汗により水分も出て行きます。
その状況で、筋肉への新しい血液の供給が追い付かなかったり、水分補給が追い付かないと、代謝による老廃物が筋肉内に溜まり、血液がゼリー状になっていきます。
この血流不足と脱水状況が増していき限界を超えると、筋肉が過緊張により収縮・痙攣(けいれん)する「つる」現象が起こります。
就寝中
寝ている時に、筋肉を動かさない状態で、なおかつ血行が良くない場合にも、老廃物などが静脈へ排出され辛くなります。
また、就寝中は思ったより汗をかくので、体内が水分不足になりやすくなります。
これにより、凝っていたり冷えている筋肉から、血液がゼリー状になっていきます。
この凝ったり冷えたりしている筋肉に、更に血流不足と脱水状況が増していき限界を超えると、筋肉が過緊張になり収縮・痙攣(けいれん)する「つる」現象が起こります。
応急対処法
・ふくらはぎ編
ふくらはぎの筋肉が、過緊張により収縮・痙攣(けいれん)しているのですから、収縮している筋肉を逆側に伸ばすと良いです。
具体的には、まずは安静にして、収縮が治まるのを待ちます。
治まったら少しずつ動きますが、収縮した筋肉を「つま先を体側に引っ張る」ことで反対側に伸ばす動きをします。
深い呼吸をして、リラックスするのも大事です。
・腹筋編
腹筋(腹直筋・腹斜筋)が、過緊張により収縮・痙攣(けいれん)しているのですから、収縮している筋肉を逆側に伸ばすと良いです。
具体的には、まずは安静にして、収縮が治まるのを待ちます。
治まったら少しずつ動きますが、前屈でつった場合は、お腹を伸ばして、軽く後屈、または体側を伸ばす、などを行うと、硬くなった筋肉が解れてきます。
深い呼吸をして、リラックスするのも大事です。
落ち着いて対処すれば大丈夫です。
自分で行える予防法
「つる」ことの予防法は、次の4つです。
- 緊張状態の「つる筋肉」を緩める
- 「つる筋肉」の血行を良くする
- 水分とミネラルを補給する
- サラサラ血になる食事を摂る
ふくらはぎ編
・ストレッチ
緊張状態の「つる筋肉」を緩めるためには、次のようなストレッチを行うと良いです。
やるタイミングは、就寝中になるなら「寝る前」、運動中になるなら「運動前・運動の合間」です。
・入浴
毎日しっかり入浴し、ふくらはぎを温かい状態に保ち、つる筋肉の血行が良くなるように努めましょう。
・レッグウォーマー
冷え対策として、靴下を履く方もいますが締め付けの強いものだとかえって血行を悪くしてしまいます。
ふんわりと包み込んでくれるレッグウォーマーは血流を確保しつつふくらはぎを冷えから守ります。
・就寝前のスポーツドリンク
睡眠中も思いのほか発汗します。
就寝前にスポーツドリンクなどを飲んで水分と栄養分を補給しましょう。
昆布茶もミネラル分を多く含んでいるのでお勧めです。
・血液サラサラになる食事
①「オメガ3」系脂肪酸を多く含んだ食事
「オメガ3」には、血液をサラサラにする効果があります。
【多く含まれている食材】
アジ、イワシ、サバ、マグロ、ハマチ、サンマ、エゴマ油、ナッツ類 など
DHA・EPA サプリメント
②「酵素」を含んだ食事
「酵素」は、代謝と解毒に必要な栄養素で、体を温め、ストレス・食べ過ぎから体を守ります。
【多く含まれている食材】
・生野菜、くだもの、刺身など 加熱していない食材、発酵食品 など
・酵素サプリメント
腹筋編
・ストレッチ
緊張状態の「つる筋肉」を緩めるためには、次のようなストレッチを行うと良いです。
やるタイミングは、腹筋がつるのが運動中なら「運動前・運動の合間」です。
・入浴
毎日しっかり入浴し、腹筋を温かい状態に保ち、つる筋肉の血行が良くなるように努めましょう。
・腹巻
腹筋がつる人に「腰痛・背中痛」の人が多いです。
理由は後述しますが、腹筋と腰を同時に保温できるので、冷え対策として効果的です。
・就寝前のスポーツドリンク
睡眠中も思いのほか発汗します。
就寝前にスポーツドリンクなどを飲んで水分と栄養分を補給しましょう。
昆布茶もミネラル分を多く含んでいるのでお勧めです。
・血液サラサラになる食事
①「オメガ3」系脂肪酸を多く含んだ食事
「オメガ3」には、血液をサラサラにする効果があります。
【多く含まれている食材】
・アジ、イワシ、サバ、マグロ、ハマチ、サンマ、エゴマ油、ナッツ類 など
・DHA・EPA サプリメント
②「酵素」を含んだ食事
「酵素」は、代謝と解毒に必要な栄養素で、体を温め、ストレス・食べ過ぎから体を守ります。
【多く含まれている食材】
・生野菜、くだもの、刺身など 加熱していない食材、発酵食品 など
・酵素サプリメント
整体による根本改善法
スマイルボディでは、次のような考え方で施術を行っています。
ふくらはぎ編
・「ふくらはぎ」への施術
まずは、もちろん「腓腹筋」を中心に、ふくらはぎの筋肉を丹念にほぐしていきます。
・「根本原因」への施術
ふくらはぎの筋肉に指令を送る神経(支配神経)は、背骨の腰の部分(L3~S2)から出て、ふくらはぎに達しています。
ふくらはぎへの施術で改善が見られない場合、背骨の腰の部分(L3~S2)付近の筋肉の緊張により神経を圧迫し指令(シナプス)が正常に通らないことで、ふくらはぎ周辺の筋肉に血行不良をもたらしていることが考えられます。
そこで、腰部の施術を行います。
腹筋編
・「腹筋」への施術
まずは、もちろん「腹直筋・腹斜筋」なとの腹筋を、丹念にほぐしていきます。
・「根本原因」への施術
腹筋に指令を送る神経(支配神経)は、背骨の背中の部分(T5-T12)から出て、腹筋に達しています。
腹筋への施術で改善が見られない場合、背骨の背中の部分(T5-T12)付近の筋肉の緊張により神経を圧迫し指令(シナプス)が正常に通らないことで、腹筋に血行不良をもたらしていることが考えられます。
そこで、背部の施術を行います。
「つる」ことの予防法は、次の4つ
- 緊張状態の「つる筋肉」を緩める
- 「つる筋肉」の血行を良くする
- 水分とミネラルを補給する
- サラサラ血になる食事を摂る
ですので、
整体施術で1番目の「緊張状態の「つる筋肉」を緩め」たのち、
施術後に「残りの3つ」をアドバイスしています。
以上で、「足や腹筋がつる」は終了です。
次回もお楽しみに。
スマイルボディ
代表 松尾さとし
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